木のノベルティは、優しげでほっこりとした雰囲気が魅力。木を使った柔らかで温かみのあるアイテムは、企業が配布するオリジナルノベルティとしてもよく選ばれています。
今回の記事では、木のノベルティを作成するメリットや、おすすめの業界、配布するシーン別のおすすめアイテムなどをご紹介します。
木のノベルティ、特徴とメリット
木のノベルティには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?ノベルティを配布することで得られる効果について確認しましょう。
柔らかく温かみのある雰囲気
木のノベルティは手触りが良くて温かみがあり、ナチュラルな雰囲気が魅力です。
ノベルティは一般的にプラスチック製品のものが多いため、木の素材のアイテムはそれだけで特別感があり、他社との差別化に役立ちます。
木の種類によっては香りもあるため、自然に触れた気分になれるでしょう。受け取った人に「長く手元に置いておきたい」と思ってもらえるアイテムです。
加工しやすくオリジナル性抜群
木材は加工の幅が広いため、オリジナリティが出しやすいのが特徴です。
似通ったものになりがちな販促物が多いなか、木を素材にするだけで特別感を出しやすいでしょう。さらに、焼印をしたりさまざまな形に切り出したりすれば、企業のイメージを表現しやすいところもポイントです。
木のノベルティを専門で作っているメーカーも多く、それぞれオリジナリティがあるので、自社のイメージに合うメーカーを検討するといいでしょう。
環境にも配慮したエコグッズが多い
木のノベルティの素材の多くは、間伐材を使用したものです。
間伐材とは、森林が成長する過程で密集化を防ぐために間引かれた木のこと。木々が成長すると間隔が狭くなり、放っておくと太陽の光が入らなくなり脆弱な木になってしまいます。健全な原木を育てるために、密集した木の一部を計画的に伐採しなければなりません。
このような間伐材をしたノベルティは、環境に配慮したエコグッズと言えます。
木のノベルティが表す「意識の高さ」
木のノベルティは、木製ならではの温かみやナチュラル志向が感じられます。多くの企業に汎用性のあるアイテムですが、次に紹介する会社・お店には特におすすめです。
環境問題に取り組んでいる会社
今日、環境悪化が深刻になるなかで、環境問題に取り組む会社は増えています。木を植える活動やハイブリッド車を積極的に生産するなど、それぞれの取り組みを行う会社にとって木のノベルティはその活動を裏づける役割をします。ノベルティを配布することで、社会に貢献する企業というイメージを定着させることができるでしょう。
温かみのあるアットホームなお店や会社
ノベルティは企業のイメージに直結するものです。例えば、スタイリッシュで都会的なイメージを目指す企業には、金属や革などの素材を使ったノベルティが向いているでしょう。
これに対し、木のノベルティの場合は温かみのある柔らかなイメージを与えます。そのため、「地域密着で親しみやすい」「温かみがありアットホーム」というイメージを伝えたいお店や会社にふさわしい素材です。
会社のイメージアップに木のノベルティを活用
近年はマイクロプラスチックが生体に与える影響など、プラスチック製品の環境問題が話題になっています。
環境に配慮した木材を使ったアイテムはエコへの意識が感じられ、環境問題への意識が高い企業という印象を与えるでしょう。
木のノベルティは、企業の誠実さや将来を見据えた姿勢の表現に役立ちます。
木のノベルティ、おすすめグッズ
一口に木のノベルティといっても、さまざまなグッズが作られています。ここでは配布するシーン別におすすめのグッズを紹介しましょう。
家族連れが来る住宅展示場
木のノベルティは、住宅展示場など家族連れが訪れる場所に向いています。特に、アットホームなイメージをアピールしたい住宅販売会社には最適です。
家族で使えるアイテム
家族連れに配布する木のノベルティとしておすすめなのは、家族で食卓を囲むときに使うアイテムです。箸置きやコースター、サラダボウル、スプーンなどの木製のアイテムは見た目にも落ち着きがあり、テーブルを温かく演出してくれるでしょう。
その他、冷蔵庫などに付けるマグネットバーもおすすめです。キッチンに立つたびに目に入るので、会社のアピール効果も長く続きます。
木のおもちゃ
子ども連れのお客様へのノベルティなら木のおもちゃが好評です。パズルやゲーム、積み木などのノベルティは、安心できるおもちゃとして親御さんも喜ぶでしょう。
木造住宅を主力とする会社なら、住宅に使う木材の一部を使ったノベルティにすればよりアピール効果が高くおすすめです。
女性がターゲットの集客イベント
コスメ・ファッション雑貨の販売店やアパレルメーカーなど、女性をターゲットにする業種なら、女性に喜ばれる要素を取り入れた木のノベルティを選びましょう。
ヒノキの香りでリラックスできるサシェ
女性向けのおすすめには、ヒノキの小粒を使ったサシェ(香り袋)やチャーム、ブローチなどがあります。ヒノキは香りが良いだけでなくリラックス効果も期待できます。
袋の口をとめる部分にオリジナルデザインの木製チャームを付ければ、より特別感のあるノベルティになるでしょう。
温かみのあるワンポイントアクセサリー
会社ならではのイメージキャラクターがあるなら、チャームやブローチに加工するのもおすすめです。完全オリジナルでの制作が可能なので、会社のブランディングに貢献するノベルティになるでしょう。
大事に使いたくなるしおり
しおりは低コストで作れるノベルティで、大量に配布したい場合に最適です。木製のしおりは珍しく、読書するたびにホッと癒されるアイテム。本に挟んで長く使ってもらえるでしょう。
展示会や会社説明会なら木製文具
展示会や会社説明会などでも、木のノベルティは先進的な企業姿勢をアピールするグッズとして高い効果を発揮します。多くの会社が定番のボールペンやクリアファイルを配布するなかで、木製のノベルティはインパクトが高いでしょう。
展示会や会社説明会で配布するなら、ノベルティアイテムは、ビジネスマンや学生にとって実用的な文具類を用意するとよいでしょう。
木製の文具類は高級感があり、自分用に購入する人はそれほど多くはないものです。社名の名入れやセンスのいいデザインが施されていればよりプレミアムな印象を与えられ、長く使ってもらえる可能性が高まります。
企業に配布する場合
企業に配布する場合は、オフィスで使えるアイテムがおすすめです。
メモスタンド
デスク上に置いてメモを挟めるメモスタンドは、便利なアイテムです。イメージに沿ったさまざまな形に加工できるのが魅力で、小さいため配布しやすいのもメリット。地元の木材を使用して加工する業者もあり、地域密着をアピールしたい場合にも適しています。
マウスパッド
マウスパッドは形や名入れ・デザインのアレンジがしやすいアイテムです。木製のマウスパッドは見た目にも落ち着きがあります。PC作業が捗るアイテムとして愛用してもらえるでしょう。
会社説明会
会社説明会で学生に配布する場合は、次のようなノベルティがおすすめです。
定規
木の定規は滑らかな感触で、美しい木目が見た目にも心が落ち着くアイテムです。デザインの自由度が高く、オリジナリティのあるノベルティが作れるでしょう。
スマホスタンド
組み立てて使用できる木製のスマホスタンドは高級感があり、喜ばれるアイテムです。しっかりとスマホが立てられ、長く愛用できます。名入れやデザインを施せる面積が広いのもメリットです。
キーホルダー
ありふれたイメージのあるキーホルダーでも、木製ならプレミアム感があります。形から加工できる木材のメリットを活かし、イメージキャラクターやロゴをかたどったキーホルダーが作れます。
夏のイベントなら木のうちわ
夏のイベントやキャンペーンでは、木のうちわがインパクトの高いノベルティになります。ヒノキで作ったうちわは爽やかな香りで癒され、プレミアム感もあります。
ややコストは高めになりますが、そのぶん紙製のうちわより高級感があり、受け取った人に喜ばれるでしょう。
うちわはデザインを施せる部分が多いのも魅力。木製ならではの焼印で印象的なデザインを施せば、長く愛用してもらえるに違いありません。
年末の挨拶に木製カレンダー
年末の挨拶にはカレンダーを持参するのが定番ですが、木製のカレンダーにするという方法もあります。木材の土台に紙をセットする卓上カレンダーで、デスクに置けば木の存在感や温かさが感じられます。
多くの会社が紙のカレンダーを持参するなかで、木製のカレンダーは印象に残るはずです。
デスクの上に置いてもらえれば、1年間にわたってノベルティのPR効果を発揮しますから、ぜひ検討してみてください。
木のノベルティを発注する際のポイント
ノベルティはただばらまけば効果が上がるというものではありません。特に木のノベルティは制作コストが比較的高めのことが多いので、発注前に具体的な計画を立てましょう。
予算と必要な個数を考える
販促活動の予算の中でノベルティ制作にどのくらいの金額が使えるか、目標達成のためには何人の見込み客が必要かを事前に検討しましょう。
次に、どのくらいの期間、どのように渡すのかを考えた上で概算で個数を出します。
無料で配布するノベルティは景品表示法に基づき、一個あたりの費用は200円以下に抑えければなりません。例えば概算で2,000個のノベルティを必要とする場合、単純計算で予算が40万円であれば単価200円のものが作れます。
また、ノベルティを渡す目的が「購入代金〇〇円以上」の特典であったり、保険や住宅ローンなどの成約時に贈る場合は、お客様の購入金額に見合うクオリティのノベルティを選ぶ必要があります。
予算の関係であまり多く作れない場合、小ロットでも製作してくれる業者を選ぶ必要があります。少しでも予算を抑えたい場合は、複数の制作会社に見積もりを依頼して比較検討してみましょう。ただ安いだけで業者を選ぶのではなく、ノベルティの質を吟味することも大切です。
制作方針を決めて業者と相談
木のノベルティは他のノベルティと同様、一般のノベルティ制作会社でも取り扱っています。「出来合いの製品に名入れだけ依頼して制作したい」「数を重視して予算は抑えたい」という場合は、これらの会社で注文するのがよいでしょう。
「焼印などデザインを工夫したい」「よりオリジナルなノベルティを一から作りたい」という場合は、木製ノベルティ専門の制作会社に依頼します。
注文にはサイトに掲載されているアイテムを選び、レーザー加工や焼印で名入れやデザインを施す方法のほかに、次のようなオーダーができるところもあります。
- サンプル商品のサイズや材質などを変更し、希望するイメージに近いノベルティを作るセミオーダー
- サンプル商品をヒントに自社のキャラクターや希望の形にカスタマイズするフルオーダー
- 企画・デザインの段階から制作会社と共同開発する
予算やノベルティ制作の目的に合わせ、自社に合う注文方法を選びましょう。
このあとは、それぞれの注文の流れについて紹介します。
名入れの方法
木のノベルティにオリジナリティを出すためには、名入れが必須です。キャラクターやロゴのデザインを入れれば、よりオリジナルなアイテムになるでしょう。
木に名入れやデザインを施す場合、主に次の5つの方法が用いられます。
焼印
焼印は高温に熱した金具を使い、焦げ目をつけながら名入れする方法です。他の技法では出せない味のあるナチュラルな印象に仕上がります。
木の種類や色目によって印象が変わり、オリジナリティを強く打ち出せるのが特徴。入稿されたロゴマークなどの金型を作って施工します。
シルク印刷
シルク印刷はあらゆる素材に印刷できる方法です。穴の空いた版にヘラでインクを入れて印刷します。カラーで発色の良い名入れがしたい場合におすすめです。
焼印と比べて印刷できる範囲が広く、うちわなど面積の広い製品にイラストもデザインしたい場合に向いています。華やかでオリジナリティに溢れたノベルティが作れるでしょう。
シルク印刷は版代がかかるため少数だとコストが高くなるため、大量注文に向いています。
箔押し
箔押しは熱と圧力で金や銀などの文字やデザインを印刷する方法です。焼印のようにへこみがつき、光沢感が出るため高級感のある仕上がりになります。
金属の版を作成するため、シルク印刷と同じく少量の制作には向きません。
レーザー加工
レーザー光線で彫刻やカットを施す方法です。彫刻するデータを作成し、素材に合わせてレーザー加工機の出力を調整しながらデザインや文字を施します。焼印より細かい刻印ができ、大きいサイズの加工も可能です。
印刷に比べてコストがかかる方法ですが、版を作らないため少量の制作に向いています。限定配布で凝ったデザインのノベルティを作りたい場合におすすめです。
UVプリンター
フルカラーで印刷したい場合は、UVプリンターで印刷する方法もあります。紙にしか印刷できないインクジェットプリンターと異なり、木材や立体面の印刷が可能です。
紫外線で硬化するUVインクを使い、照射装置で紫外線を当ててインクを定着させます。UVインクは紫外線を照射すると同時に固まるので、乾燥させる手間もかかりません。
フルカラーで細かい部分もきれいに仕上げたい場合におすすめ。データがあれば印刷でき、版代がかからないのも魅力です。
注文から納品までの流れ
名入れだけを希望する場合は、発注したいアイテムのサンプルを取り寄せます。実物を見て、イメージ通りのノベルティになるかを確認しましょう。
発注するアイテムが決まったら、見積もりを依頼します。数量や納期、名入れの希望などを伝え、セミオーダーやフルオーダーの場合はその内容も伝えましょう。会社によっては名入れのサイズや位置が決まっている場合もあるため、確認が必要です。
見積もりに納得できたら注文します。デザインデータがある場合は注文と同時に入稿しますが、制作会社にデザインを任せることも可能です。名入れやデザインを施した場合はサンプルが制作され、確認してOKであれば製造、納品という流れになります。
ノベルティはパッケージに封入することができ、オリジナルの台紙を作成することも可能です。社名の入った台紙のパッケージは、ノベルティのプレミアム感を高めるでしょう。
環境問題に積極的に取り組んでいる企業は、台紙に活動内容を記載するのもおすすめです。その企業がどれだけ環境に配慮しているかを知ることができ、イメージアップにつながるでしょう。
共同開発の流れ
制作会社によっては企画の段階からクライアントと綿密な打ち合わせを行い、オリジナルノベルティの共同開発を請け負うところもあります。
「古くからの常連客に配布したい」「記念のイベントでこれまでにないノベルティを作りたい」という場合におすすめです。
制作側はノベルティの目的やターゲット・配布するシーンなどを把握し、十分なリサーチとクライアントとの打ち合わせを実施してから企画を立てます。
デザインを作り、ラフモデルや仕様書などを作成。サンプルを制作して問題がなければ受注数の量産に入ります。
まとめ
ノベルティにはプラスチック製のボールペンやウェットティッシュなどの消耗品といったアイテムが多いなか、木のノベルティはそれらと一線を画すインパクトがあります。
アットホームな雰囲気や環境に配慮しているという印象を与え、会社のイメージアップにつながるでしょう。
親しみやすいイメージにしたいと考えている会社は、ぜひ木のノベルティを検討してみてはいかがでしょうか?