企業や学校の創立・周年イベントで喜ばれる記念品とは

企業、学校を始め、様々な団体で節目の年を祝う創立・周年記念イベントが実施されています。

「創立記念日」には、代表者からの感謝のメッセージが出されたり、中には金一封が配られる企業も。さらに、日頃の感謝の気持ちを込めて、名入れ印刷を施した創立記念品を作成して関係者に贈るケースも多くあります。

大切な記念品の企画担当者は、どんなアイテムを選び、何に注意して作成すればいいのか、疑問点がたくさんわいてくるでしょう。

今回は、会社などの団体でおこなう創立・周年記念のケースと、学校でおこなう創立記念のケースに分けて、オリジナル記念品のおすすめや作成方法や注意点などをご紹介します。

創立・周年記念品を選ぶポイント

ノベルティ 社員

記念品を制作するからには、受け取った相手に喜ばれるアイテムを贈りたいものです。

団体の創立記念や会社の周年記念品を制作する上で、大切なポイントはいくつかあります。オリジナル記念品を発注する前にまず押さえておきたい注意点をご紹介しましょう。

前回の記念品や傾向を確認しておこう

前回配布した記念品は、今回贈る品物を決める前に必ず確認しましょう。

とくに学校の創立・周年記念品の場合、学校の方針やルールによっては記念品として贈れないものがある場合も。大きい学校ほどこの傾向があるようです。

時間をかけて選定した記念品がふさわしくないものとして却下されないために、これまでの記念品の決め方について過去の担当者にヒアリングしておきましょう。

予算に合わせて商品を決める

まずは商品を決める上で重要なのが予算の決定です。予算に合わせていくつか候補になりそうなジャンルを選びましょう。

その候補の中から実際にお渡しする相手の人数をもとに、ある程度商品を絞り込むことができます。

たとえば低予算であれば文房具やトートバッグなどの記念品が候補として考えられるでしょう。一方、予算に余裕があって多少高価なアイテムでも制作可能なら、ステンレスタンブラーや万年筆などの高級感あるアイテムも選択肢に入ってくるでしょう。

希望のジャンルの中から予算内で購入できる記念品を決めていきましょう。

贈る相手の年齢層や好みを考慮する

創立・周年記念品を選ぶ上で、受け取った相手によって好みに偏りが出るアイテムは避けたほうが無難です。

例えば、会社の周年記念品としてワイングラスを選択した場合、ワイン好きのなら喜んでもらえるでしょう。しかし、お酒を飲まない方、お酒は飲むけれどワインは飲まないという方にとってはワイングラスを受け取っても使い道に困ることになりそうです。

また、受け取る相手の年代によって喜ばれる商品は異なります。会社のように関係者の年齢層が幅広い場合は、年代を問わず使ってもらえる実用的なアイテムを選ぶのがコツです。

このように、記念品を制作する側は受け取る方々のニーズを想定した上で、参加者みんなに喜ばれる記念品を選ぶ必要があります。

まずはお渡しする相手の年代を第一のポイントとして踏まえ、最適なアイテムをリサーチしましょう。

メッセージをデザインしてオリジナリティを

創立・周年記念品は社名や学校名と周年だけを記載するものもありますが、メッセージをデザインできるものだとより特別感を演出できます。

たとえば、ギフトカードは贈り物として人気はあるものの、不愛想になりがちな側面もあります。しかし、現在ではギフトカードにオリジナルのメッセージ印刷ができるサービスもあるので、「記念品を通じて感謝の気持ちを伝えたい」というときにふさわしい贈り物になります。

記念品にメッセージをプリントするなら、置き時計やペン立てなど目に入りやすい場所で使うアイテムをチョイスするといいでしょう。

記念品としてカタログギフトのニーズが増加

物を記念品として贈る場合、どうしても個人によって好き嫌いが出てくる可能性があります。それをできるだけ避けるために年齢層や好みを問わない周年記念品を贈呈するなら、カタログギフトを贈るという方法があります。

最近では、カタログギフトの種類が増え、モノだけでなくグルメや旅行などのギフト商品も掲載されています。近年は福利厚生の一環として、社員へ贈る記念品にカタログギフトを利用する企業も増えています。

創立・周年記念品を選ぶ際の注意点

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周年記念や創立記念など大きな節目のイベントで記念品を贈るということは、相手との信頼感・一体感の向上に繋がります。企業であれば取引先の方や会社の関係者と、学校であれば生徒や保護者と、それぞれより良い関係構築に役立てられるでしょう。

そこで、記念品を選ぶ際に失敗しないための注意点をいくつかご紹介します。

消費期限があるものは避ける

創立・周年記念品を選ぶ際の注意点として、すぐに劣化するようものは避けましょう。

基本的に、使用期限や消費期限があるものは記念品には向きません。長く、そして便利に使えるような記念品がベターと言えます。

日本酒やビール、ワインなどのお酒はお祝いの贈り物として人気の品ではありますが、場合に応じて慎重に検討することをおすすめします。

壊れにくい素材にする

あまりにも繊細な品物、精巧な品物は創立・周年記念品には避けた方が無難です。

特に小学校などの記念品として子供に贈る場合は、どんどん使っても壊れにくい素材の記念品にすることをおすすめします。落とすと壊れるようなものは子供に贈る記念品には向きません。

せっかく記念になるものを制作するなら、時間が経ってからも当時のことを思い出してもらえるような長く使える記念品がおすすめです。

名入れは専用データが必要な場合も

名入れやオリジナルデザインの記念品はインパクトがあって世界に一つだけのアイテムができるので人気があります。

ただし、注意点として、基本的にはそのデータを記念品の制作業者に提出する必要があります。

その際には、イラストレーターなどの専用ソフトで作成したデータが必要となったり、解像度やアウトラインの指示があったりなど、WEBやデザインの知識のない方には難しいやりとりをしなければならないケースが多々あります。

自信がない場合は、そのあたりに詳しい方に質問できる環境を整えられることをおすすめします。

あるいは、手書きFAXでのデザイン作成など、簡単にデザイン作成ができる工夫をしている業者を選ぶことをおすすめします。

オリジナルのデザイン作成から専門業者に依頼する場合は、別途費用がかかることが多いでしょう。

「気づいたら予算をオーバーしていた」ということがないよう、依頼前に見積もりを取ってしっかり確認しましょう。

企業名や学校名、校章など大きくしすぎない

創立・周年記念品でも、もらう品物はやはりおしゃれなものが良いという方は多くいます。また、普段づかいを想定したアイテムを記念品にする場合、おしゃれでなければそもそも使う気になれないかもしれません。

せっかくの記念品に社名や学校名、校章などをあまりに大きく入れてしまうと、もらった人は人前で使いづらくなってしまいます。さりげなくワンポイントで入れる程度にして、できる限りすっきりとしたデザインにするのがおすすめです。

また、他の方法としては英字表記にしたり、シルエットによるデザインにしたりという工夫も良いでしょう。

「いかにも記念品」とは思えないデザインだと長く使ってもらいやすくなり、受け取った人から喜ばれるでしょう。

記念品は正式な贈り物としてマナー重視

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記念品に使うグッズ選びにはさまざまなポイントがあるものの、基本的にはどのような商品でも創立・周年記念品として贈れます。

記念品に刺繍やプリント、彫刻などをほどこし、どの会社・学校の何周年記念であるかを明記すれば、周年記念品として贈っても特に問題はありません。

しかし、どのようなものでも周年記念品とできる一方で、その贈り方のマナーや挨拶状の書き方など、商品選び以外にも気をつけるべき点がいくつかあります。

学校から生徒へ贈るなら挨拶状を添えることは滅多にありませんが、企業が関係各所に贈る記念品なら贈答マナーなどに気を付けるべきです。

ここでは、創立・周年記念品を配る際の注意点についてご説明します。

記念品には必ず「蝶結びののし紙」を

改まった正式な贈り物には「のし紙」を付けるのが基本マナーです。

のし紙には「結び切り」や「蝶結び」などの種類がありますが、創立・周年記念には「蝶結び」が選ばれます。

この理由は、蝶結びはほどけてもすぐに結び直せることから「何度あっても縁起がいいお祝いごとを表す」とされているためです。

また、のし紙の付ける方には「内のし」と「外のし」の2種類があります。記念品を手渡し場合は、一般的に「外のし」で贈られます。

ただし、記念品を郵便や宅配サービスで送る場合はのし紙自体の破損を防ぐために「内のし」を選ぶこともあります。

挨拶状の書き方

記念品に添える挨拶状の書き方についても注意が必要です。場合によってはこの挨拶状自体が記念式の招待状を兼ねることもあるでしょう。

通常の挨拶状は封筒にカードを入れる形式が多いですが、記念式を開催する場合には往復はがきを利用するとよいでしょう。挨拶状の内容としては、タイトル・挨拶・お礼を書くのが一般的です。

会社から贈る創立・周年記念品で人気の品

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創立・周年記念を行う目的はさまざまです。特に自社の社員向けの周年記念は、従業員の結束力を高めたり、感謝の気持ちを伝えたりする絶好のチャンスでもあります。

そこで企業から贈る記念品としてよく選ばれている、人気が高いおすすめアイテムをピックアップしました。ぜひアイテム選びの参考にしてください。

時計

周年記念、創立記念の品として人気の時計。利用シーンを選ばず、誰でも利用できるでしょう。時計には「勤勉さ」のイメージもあるため、会社から贈る創立・周年記念品としてもふさわしいとされます。

落ち着いたスタンダードなアナログ置き時計や時計以外の機能の付いた多機能デジタル時計などがよく選ばれています。

名入れ加工を施せば記念品としての価値が高まるとともに、企業や店舗・学校のイメージアップや宣伝効果も得られるでしょう。

モバイルバッテリー・USBメモリー

コストを抑えて記念品を制作したいときには、モバイルバッテリーやUSBメモリーを記念品アイテムにするのもいいでしょう。

特に社員の年齢層が若い会社なら、スマホ・PC周りの小物は使い勝手が良くて歓迎されるでしょう。

幅広い年代に日常的に使ってもらえて、誰もが一つは持っていたいと思ってもらえる実用性があり、シンプルなデザインにすれば使うシーンも選びません。

タンブラー

オリジナルのタンブラーも創立・周年記念品としておすすめです。タンブラーの種類はリーズナブルなものから、有名メーカーのものまで、幅広い選択肢があります。

記念品として贈るなら、保冷・保温機能がしっかりしていて、年間を通じて使えるデザインのものがおすすめです。

タンブラーを「買うまでもないけれど欲しい」と思っている人は多いものです。このように実用性があるけれども自分用に買うにはちょっと贅沢に感じられるアイテムほど、記念品として贈ると喜ばれるでしょう。

筆記用具・システム手帳

筆記用具やシステム手帳に名入れした記念品は、定番ではありますが実用性が高く、年齢層を選びません。

イベントや展示会のノベルティであれば単色ボールペンや多機能ペンを配ることが多いですが、創立・周年の記念品として贈るものは高級感が決め手になります。

天然木を使った筆記具や天然皮革を使った手帳など、“さすが、そのへんのノベルティとは違う”と感じられる素材やデザインにこだわりましょう。

カタログギフト

カタログギフトも記念品におすすめです。創立記念品として、「カタログギフト」を贈る企業も年々増えています。

カタログギフトは受け取った方が好きなものを選べるため、本当に欲しいものを選ぶことができます。

「どうせ贈るならみなさんの満足度が高いものにしたい」という場合には、カタログギフトはぴったりの選択肢でしょう。

学校から贈る、創立・周年記念品で人気の品

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学校の100周年記念などで贈る記念品についてもチェックしていきましょう。

マグカップ

学校から生徒・児童へ贈る創立・周年記念品の定番商品と言えばオリジナルマグカップです。オリジナルマグカップはプリント範囲が広く、思い出の写真や作品などを自由なレイアウトでプリントができます。

また、マグカップは日常的に使用できるので、大切な思い出をいつも振り返ることができるでしょう。

学校の記念品の選定に困っている方は、まずはマグカップを検討してみることをおすすめします。

貯金箱

創立・周年記念品としてオリジナルの貯金箱も人気です。生徒や園児・先生の写真や似顔絵、イラストなどをオリジナルのレイアウトでプリントできます。

また形状にもよりますが、プリント範囲がとても広く、360°全周囲にプリントしてくれる業者もあります。

たくさんの写真を使って記念品を制作したい場合に検討してみるのもいいでしょう。

写真入り時計

時計の文字盤に自由にデザインする写真入り時計もおすすめです。学校のマークや思い出の写真などを配置するなど、世界で一つだけの時計を作ることができます。

特に幼稚園・保育園から贈る場合は、時計の勉強に利用できたり、子どもが朝一人で起きる練習に使ったりなど、時間を学ぶという学習ツールとしても利用できるメリットもあります。

少し凝った記念品を贈りたいという場合におすすめです。

折りたたみ傘

持ち運びに便利な折りたたみ傘も記念品にすると喜ばれるグッズです。

超軽量の折りたたみ傘やコンパクトな折りたたみ傘、傘カバーが付いた折りたたみ傘、UVカットの折りたたみ傘など種類が豊富にあります。

シックなデザインからちょっとユニークなデザインまで幅広く対応できるため、贈る相手によって合わせやすく、実用性の面でもおすすめです。

名前入りの箸

学校からの記念品として、学校名や生徒の名前を入れたお箸を贈る手もあります。毎日使うものなので、愛着を持って使ってもらえることでしょう。

名入れのバリエーションや包装形態・納期など細かく設定できる業者もあり、高い人気があります。

まとめ

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創立・周年記念に記念品を贈る場合、相手の年齢層に合わせた適切な品選びや、実用性への気配りが重要です。

会社から社員に対して贈られる記念品なら、日頃の働きへのねぎらいを伝えることで士気を高めたり、愛社精神を持ってもらう効果もあるでしょう。

取引先や顧客など、組織外部の方へ贈る記念品なら、日ごろの感謝を伝えるとともに、企業の魅力や社風などのオリジナリティをPRするきっかけにもできます。

学校から生徒に贈る記念品なら、自分が通う学校の歴史を感じ、思い出深い品になることでしょう。

今回ご紹介した情報を大切な記念品制作にぜひ役立ててください。