企業向けの人気ノベルティとは?作成する際の注意点もあわせて解説

イベントや展示会などさまざまなシーンで配布するノベルティ。ノベルティ作成は会社の認知度向上や販売促進につながる有効な宣伝方法です。

しかし、ペンや文具をはじめノベルティに適したグッズは多種多様。自社の目的やイメージにあったグッズ選定にお悩みの販促担当者様は多いのではないでしょうか。

今回は、企業向けやビジネスシーンで人気のあるノベルティをご紹介します。ノベルティ作成のヒントとして、ぜひ参考にしてくださいね。

企業向けB to Bノベルティの役割

ノベルティ ビジネス

ノベルティといえば、デパートやイベント会場で無料配布されているものという印象があるかもしれません。お客様と接点を持つための営業ツールとしてノベルティを配布しています。

しかし、企業向けのノベルティとなるとその意味合いは少し変わります。

営業活動のきっかけづくり

ノベルティを配る目的は何より会社名やサービス名などをより多くの方に知ってもらうことです。イベントや展示会などでチラシをたくさん配っても、そうそう簡単には受け取ってもらえません。

展示会やイベントでの製品紹介や新規取引先の開拓など、後々の営業活動に結びつけるためのきっかけ作りにノベルティは活用できます。

しかし、どんなノベルティが自社のアピールに適しているのか、次のアプローチにどうつなげていくかなど、「配って終わり」にしないノベルティ戦略を事前にしっかり立てておく必要があります。

ノベルティは活用するシーンに合わせて

ノベルティ

制作したノベルティはどのような場面で利用することができるのか、いくつかのシーンを紹介します。

大規模イベント用のノベルティはインパクト重視

ノベルティが多く配布されるのは展示会やイベント会場でしょう。

これらの場所では多くの企業がブースを設置しています。少しでも多くの来場者が自社のブースに立ち寄ってくれるよう、あるいは自社の商品に興味がありそうな来場者から名刺をもらえるよう、ノベルティを活用します。

大規模な会場で配るノベルティは、周囲に負けない目を引くインパクトが重要です。場合によってはちょっと奇抜に感じるぐらいの思い切ったデザインにするのが効果的かもしれません。

そのノベルティを配布したら、見込み客に立ち止まってもらい、話を聞いてもらうきっかけづくりにできそうか、という視点で制作に取り組みましょう。

カタログやパンフレットの添付用に

展示会などで、カタログやパンフレットにノベルティを添付する方法があります。

ノベルティを添付することで受け取ってもらえる率が高くなり、カタログやパンフレットにも目を通してもらいやすくなるでしょう。見込み客との接点ができ、ビジネスチャンスを広げることができます。

セミナー参加のお礼として配布

セミナーに参加した人に、参加のお礼としてノベルティを配る方法も効果的です。

具体例として、会社名を名入れしたクリアファイルに資料を入れて渡したり、ボールペンやメモなどセミナー受講の際にすぐに役立つノベルティを配布するのも、気が利いた印象を与えるでしょう。

個別営業訪問で距離を縮める

企業への個別営業訪問の際にノベルティを渡す方法もあります。

自社商品にからめたユニークなノベルティを制作すれば、それをきっかけに会話が盛り上がり、相手との距離も自然に縮まって次の訪問に繋げやすくなるでしょう。

オンラインセミナーのあとに郵送する

新型コロナウイルスの影響でセミナーやイベントの中止や延期が相次ぎ、それに伴ってノベルティを顧客に直接渡せる機会も減ってきています。その代わりに開催が増えてきたのがオンラインのセミナーやイベントです。

オンラインのイベントは全国のターゲットが簡単に参加できる上に、アクセスした来場者の情報を得られるというメリットがあります。人件費などのコストもかかりません。

オンラインなので来場者に直接ノベルティは配れませんが、開催後すぐに参加記念として郵送すれば、相手に強い印象を与えることができるでしょう。

時候の挨拶として郵送する

暑中見舞いや年賀の挨拶としてノベルティを送るという利用方法もあります。既存の顧客に、タイミングを見ながら挨拶状などを添えて送ると効果的です。

名刺を交換した潜在顧客にダイレクトメールとして送るのもいいでしょう。ただのダイレクトメールなら読まずに捨てられる可能性がありますが、ノベルティを送れば興味を持って開封し、添えられた広告も読んでもらえるチャンスを引き寄せます。

企業向けノベルティの効果的な選び方

ノベルティ

企業向けのノベルティはただ漠然と選ぶのでは狙った効果を上げることはできません。

ノベルティを作る目的やターゲットを明確にする

ノベルティ用のアイテムを選択する前に、作成する目的や配布するターゲット層を明確にしましょう。目的を達成するために選んだアイテムが適切かどうか判断するためです。

ノベルティを配布した顧客が実際に使用する場面を想像することも欠かせません。ブランドイメージアップのために社名やロゴを印刷しても、実際に使う場面で目につかなければ意味がないからです。

また、独自のデザインにする場合は、社内スタッフが実際に使ってみて、使いやすさを確かめましょう。

仕事中に使えないものは避ける

オフィスで使ってもらうことを想定したノベルティなら、実際に仕事中に使いやすいかを考えなければなりません。

たとえば、企業の展示会などで配布するノベルティグッズと主婦向けに配布するノベルティグッズが同じ商品になることはありません。

ビジネスシーンでの使用に耐えるデザインと機能性か、確認しておきましょう。

自社の強みや資産、ノベルティを使って表現しよう

自社の事業内容や資産を活かし、自社だけでしか作れないオリジナルのノベルティを企画できれば大きなPR効果を発揮するでしょう。

一例として、自社で絵画コレクションを持つ会社が、コレクションの絵画をノベルティのカレンダーにして配布している事例があります。

これは特殊な例ですが、自社の強み・資産・技術をノベルティに反映できれば、受け取った人の印象に強く残り、理想的なノベルティとなります。

その他にも、「環境問題に取り組んでいる企業ならエコグッズ」「最先端技術を扱う企業なら自社のテクノロジーを応用したグッズ」など、自社の特徴をノベルティのデザインに反映させ、オリジナリティと存在感を存分にアピールしましょう。

ノベルティ制作の注意点

ノベルティ

企画にあった予算で選定する

ノベルティを作る場合、いくらでも予算がかけられるという企業はなかなかないでしょう。実際どの程度の配布人数を想定しているのか、予算はどの程度あるのか算出してから商品を選定しなければなりません。

ノベルティと言っても、低コストなものから高級品までさまざまです。そこまで予算はかけられないけれど高級感を出したいという場合はデザインにこだわるといいでしょう

企業ロゴをシンプルにすると使いやすい

ノベルティをずっと使ってもらうためには、企業のロゴが目立ちすぎないようにバランスよく入れることがポイントです。

企業の名前を宣伝したいと考えると、大きく目立つように入れたくもなるでしょう。しかし、使う人の気持ちになれば、企業名が大きく入ったグッズはいかにも「もらいもの」という感じがして使いづらいはずです。

大きな企業名はデザインも崩れてしまいがち。さりげないロゴでアピールするのがおすすめです。

印象の良い素材やデザインを選ぶ

ノベルティを選ぶ際には素材やデザインにも気を配りましょう。

ボールペンを例にすれば、一般的なプラスチック素材のものはチープに見えてしまいがちです。しかし、メタリックなものや木製パーツが入ったもの、少し工夫を凝らしたデザインのものにするだけで、パッと印象が良くなります

インパクトのある面白いものを選ぶ

喜ばれるノベルティの条件として「実用性」がよくあげられています。しかし、実用性に富んでいてもインパクトがなければ、ノベルティの効果はあまり発揮できません。

実用性だけでなく面白さや珍しさなどが付加できれば他社と差別化でき、イメージアップに貢献してくれるでしょう。

企業向けにおすすめのノベルティ事例

ノベルティ ビジネス

ここからは、企業やビジネスマン向けにおすすめのノベルティを紹介します。ノベルティ用のアイテムを選ぶ際の参考にしてみてください。

スケジュール管理に便利なバインダーノート

メモやスケジュール管理に活躍するバインダーノートをノベルティにするなら、ビジネスシーンで使いやすいよう、なるべくシックなデザインを選ぶことをおすすめします。

カードやペンを挟めるようなちょっとしたポケットなどを付けておくと重宝します。「使い勝手にこだわり工夫する企業」という好印象につながるはずです。

営業マンに喜ばれるポケットバッテリー

年々ニーズが高まっているモバイル関連機器は、ビジネスマン向けのノベルティとして大人気です。ノベルティ制作の予算に余裕があれば、モバイルバッテリーが狙い目でしょう。外回りの営業や屋外での業務が多くて端末の電池切れが心配になるビジネスマンに喜ばれます。

携帯に便利な小さめのモバイルバッテリーを選ぶのがポイントです。

デスクで役立つステンレスカップやタンブラー

ステンレス製のカップやタンブラーは季節を問わず使えるため、ノベルティとして便利です。大きめサイズやマグカップ仕様など、さまざまな種類があります。

結露しにくいステンレス素材のカップやタンブラーはデスク上でも使いやすく、ビジネスマンに喜ばれるでしょう。倒してしまってもデスクが汚れる心配のない、フタ付きタンブラーがおすすめです。

会社名を小さく入れれば使うたびにリマインドされ、広告効果が狙えます。

ビジネスマンに嬉しいシューケアセット

日頃から革靴を履いているビジネスマンにとって、嬉しいノベルティグッズがシューケアセットです。足元をきれいにしておくことはビジネスの基本でもあります。

どんな場面でも艶出しや仕上げを簡単にできるシューケアセットは、とても重宝されるでしょう。本格的なブラシはもちろん、使い切りの布グッズでも喜ばれます。

バッグに入れておけるコンパクトサイズのものを選びましょう。

いつでも使えるハンドタオル

ハンドタオルは、いつ受け取っても困ることのない定番ノベルティです。会社名などを入れる場合はさりげなくするのがポイント。ビジネスシーンで使用することを想定したデザインにするのがおすすめです。

便利なスマホクリーナー

今では日常生活でもビジネスの場面でも欠かすことのできないスマートフォン。その関連グッズをノベルティにすれば、日常の中で活躍するシーンがきっとあるはずです。

中でもスマホクリーナーは低コストで作れるおすすめのアイテムで、老若男女問わず使ってもらえます。

日常使いできる卓上カレンダー

卓上カレンダーはコンパクトでデスクの片隅にあると便利なアイテムです。スケジュールを確認する機会が多いビジネスマンにとって嬉しいノベルティになるでしょう。
カレンダーに企業名を入れれば、毎日目にすることになります。さまざまなデザインが作れるというのも卓上カレンダーの魅力です。センスの良いものを作れば、積極的に使ってもらえるでしょう。

購入する機会が少ない針なしステープラー

針なしのステープラーは便利なオフィス用品の1つです。最近は便利なステーショナリーが増えていますが、なかなか購入機会がないという人も多いでしょう。
針を補充する必要もなく、使い勝手の良い針なしステープラーは、オフィス向けで喜ばれるノベルティです。センスが良くてユニークなので、印象にも残りやすいでしょう。

その他の定番ノベルティグッズ

ノベルティ

他にも定番人気のノベルティ用アイテムはたくさんありますので、種類別にご紹介します。

低コストで実用的、種類も豊富な文房具

ノベルティとして一番定番なのが、日常的に使ってもらえる実用的な文房具です。しかも、費用対効果といった価格面でも低コストに抑えることができ、大量に発注するほど安く制作できます。

文房具は、使い始めたら使用期間が長いため、顧客が長期的に会社名や商品名を目にすることもメリットです。人気の文房具としては、ボールペン、メモ用紙、付箋など、毎日使用する頻度が高い筆記用具やメモがおすすめです。また、ボールペンは一色よりも多色のほうが人気があります。

卓上カレンダー、卓上時計、名刺入れ、計算機なども、文房具と同様、頻繁に使用するという点で目に入りやすくPR効果が期待できます。

オフィス向けノベルティとしてパソコン周辺のアクセサリも喜ばれます。USB、マウスパッドなどもノベルティ素材として優秀です。

多くの人に喜ばれる日用品

仕事で使用しないものでも、日々の生活において使用率の高い日用品はおすすめです。具体的にはティッシュ、ウェットティッシュ、ハンドタオル、タンブラー、マグネットなどがあります。

カバンに入れておきたいティッシュやウェットティッシュなどの消耗品は、いくつあっても喜ばれるでしょう。また、タンブラーやコップのような、会社だけでなく自宅や外出先など多くの場面で使用できるものも喜ばれます。

季節に特化した便利グッズ

ノベルティを配布する季節も事前に検討すべきポイントです。

暑い夏の時期は冷却パックやタオルなどの熱中症対策商品を、冬は携帯カイロ・ネックウォーマーなどの寒さ対策グッズを、それぞれノベルティにすれば喜んで受け取ってもらえるでしょう。

ただし、季節もののノベルティの注意点として、季節を過ぎると配布できなくなり、在庫を抱えることになります。例年の配布データに基づき、しっかりした発注計画を立てる必要があります。

また、季節感を出したいなら季節限定商品にしてしまうのではなく、通年使えるアイテムに季節をイメージしたデザインを施す方法もあります。

その場で喜ばれる食べ物

ノベルティで食べ物という印象は薄いかもしれません。

しかし、食品系のノベルティもその場でちょっと食べたり、仕事の空いた時間や移動中に食べたりできるという点で喜ばれ、受け取ってもらいやすいのです。

会社の本社などがある所在地に合わせて、ご当地食品をノベルティにするのも会社の知名度を上げる方法としておすすめです。

その他、防災用グッズと絡めてパンやお米などの非常食も近年人気が高まりつつあるので、ノベルティとして配布すると喜ばれるでしょう。

まとめ

ノベルティ

ノベルティ制作の事例やヒントをご紹介しました。

ノベルティは、作ることがゴールではありません。なぜノベルティを作るのか、目的を忘れずに制作チーム内で検討し、自社にふさわしいアイテム選定を行いましょう。

まだノベルティ制作に取り組んだことのない販促担当者の方は、企業向けの営業活動のきっかけづくりとして、ぜひノベルティを上手に活用してください。