今回は、おしゃれ大好きな女性をターゲットにしている業界に向けて、店頭で配るのに適した名入れノベルティグッズの作成と販促戦略についてご紹介します。
お店でノベルティキャンペーンなどをしていると、いつもはウィンドウショッピングだけ済んでいたのに「ノベルティがもらえるなら買っちゃおうかな」と思わせてくれます。実際に「雑貨屋さんや服屋さんなどでおしゃれなノベルティにつられて買い物した」という女性は多くいます。
ノベルティを配布することで見込み客の購買意欲を刺激し、お店の売り上げが上がったという事例は多く、それほどノベルティは消費者の購買行動に影響をもたらす可能性があるのです。
女性客の多いアパレル・雑貨・カフェ・美容サロンなどの業界で、集客施策としてノベルティグッズ制作を検討している方は、今回ご紹介する情報をぜひ参考にしてください。
ノベルティ制作の前に女性特有の購買ニーズを理解
「たかがおまけのノベルティにどれぐらい効果はあるの?」と思う人も少なくはありません。ノベルティの効果を最大限に引き出すには、女性がどのような時に「ものを購入したい」と思うのかを知った上で戦略を立てる必要があります。
そのニーズをノベルティに組み込むことができれば、より女性に支持されるものとなります。以下に代表的な購買ニーズをまとめたので参考にしてください。
1.「悩みの解決」の提示より「共感」を優先
心も体も感受性の強い女性は、誰かに悩みを打ち明け、その気持ちに共感してもらいたいと思っています。なぜなら悩んでいるのは自分だけではないと安心することができるからです。
女性がカフェで何時間も友人と過ごせたり、長電話ができたりするのは、気持ちを共有して安心感を得たい心理があるからだと言われています。
そして女性向けノベルティも同様に、「悩みを解決でするもの」ではなく「悩みを共感できるもの」が支持されます。その共感が感動となり、女性たちの心に深く印象付けられるのです。
例えば、店内で困っているお客様がいれば、その困りごとに共感するノベルティをそっと渡すことができればそれが感動となり、購買意欲やリピート率の向上につながるでしょう。
2.癒しを求めている女性が多い
女性も会社や家庭などで見えない様々なストレスにさらされています。そんな女性には「癒しを与えるノベルティ」がおすすめです。
癒しといえば、マッサージやヒーリングなどのサービスを連想するかもしれません。しかし、ノベルティにも多くの癒しの要素を組み込むことは可能です。
女性の場合、直接的なアプローチではなくても、そのノベルティの可愛さやおしゃれさに「また明日もまたがんばろう」と自分で自分を励ましながらモチベーションを上げることができます。
たとえば、いま若い女性のみならず多くの女性に人気があるのが「大人の塗り絵」です。柄は可愛い花柄が人気で、その塗り絵で多くの色を表現できる多色の色鉛筆も同じく売れています。そういったグッズをノベルティにすることで女性の癒しに役立ててもらえるでしょう。
今どきは「ストレスに疲れた自分は自分で癒す」という若い女性が多いようです。若い女性の社会進出が進む中、ノベルティにも「癒しの要素」が重要となるでしょう。
3.美やおしゃれの追求と憧れ
女性は「美」や「おしゃれ」への関心が高く、いつまでも美しくいたいという強い想いがあります。その心理には「憧れの気持ち」と「他者から大切にされたい」という願望が含まれていると言えます。
女性の美やおしゃれの願望を叶えるのは何もファッション・美容だけではありません。全く違うノベルティにもその要素を含めることで新たな印象を生み出すことができるでしょう。
また、細部に至る商品のフォルムや品質にも敏感で、商品を見ただけで「上質か、そうでないか」を見抜くことができるのが女性です。いくらノベルティだからといってあまりに質の低いものを渡してしまうと、かえって印象を悪くしてしまう可能性もあります。
特にイメージが重要なショップや美容院、カフェなどのノベルティを作る際には、細部に至るまでデザインや質感に手を抜かないことが大前提です。
4.リスクに敏感、失敗を嫌う
特に女性はリスクに対して敏感であると言われています。そのため「このノベルティをもらっても問題ないか」という疑念を生じやすい傾向にあるのです。
女性に安心してノベルティを受け取ってもらうためにも、商品や渡し方など気をつけるべき点がいくつもあります。
ノベルティにも「安心」「安全」の要素を取り入れることで購買促進につなげることができるでしょう。
ノベルティをタイミングで使い分けるコツ
ノベルティを配布するうえで「タイミング」はとても重要なポイントです。このタイミングによっては、そのノベルティの効果に大きな影響を与えます。
お得感を感じるタイミングに渡す
普段から利用するショップや美容院などから来店特典の告知をもらっても、元々利用している人間からするとその特別感は半減してしまいます。
また、これまでに使用したことのないノベルティを受け取っても、その機能や利用方法がわからなければ、受け取った人はそもそもの価値を感じることができません。
グッズの価値やメリットを体験する前、途中、後ではタイミングにあわせて配布すべきノベルティも変えていかなければいけないことを認識しておきましょう。
価値やメリットを体験する前なら「来店特典」が有効
商品やサービスをまだ導入していない消費者には「来店自体に特典を与えること」が有効です。新規顧客を獲得するためには、まずその商品やサービスの価値を知ってもらわなければなりません。
初回の商品購入や来店を促すタイミングなら、来店するだけでもれなく配布する『ばらまき型』のノベルティが販売促進に効果的です。
まだ購入したことのない商品や、来店したことのない店舗には知らず知らずのうちに心理的な障壁を抱きがちです。
そんな壁をまず取り除くためには、来店特典が最も有効な方法となるでしょう。今までとは異なるターゲットにアプローチする方法として意識することをおすすめします。
自社を印象づけるには「購入時の特典ノベルティ」
特にその商品や店舗に明確な思い入れを持たない消費者は、商品やサービスだけの価値提供では高い満足感は得られないかもしれません。
そこで、大きな特別感を与えるための戦略として、商品の機能を高めるノベルティや付録を購入時に提供することをおすすめします。
購入のタイミングで渡すノベルティは、その商品やサービスと関連があり、さらに価値が高まるようなものが有効です。
たとえば、ノベルティや付録に配置したQRコードをスマートフォンをかざすことで、クーポン券を受け取れたり、特典映像などが楽しめたりする施策なども考えられます。
消費者に最適なタイミングでノベルティを渡すことで、どこにでもある商品やサービスが特別なものへと変化させられることを押さえておきましょう。
おしゃれな女性向けノベルティ制作のヒント
「使いやすさ」と「自社のPR」など、様々な要素のバランスが取れていることがセンスのいいノベルティづくりに欠かせません。
ロゴは小さめに、名入れはおしゃれに入れる
デザインや名入れ印刷の方法を工夫することで、ノベルティの使い勝手がさらに良くなるでしょう。たとえば、オリジナルのおしゃれなロゴがあれば視覚的に印象に残りやすくなります。
しかし、外出時に持ち歩いたり、外で取り出して使ったりするノベルティグッズに大きなロゴを印刷してしまうとユーザーは使いにくくなってしまします。
ロゴは小さめに、名入れはおしゃれに、場所も目立ちすぎないようバランスを見ながら品よく仕上がるよう工夫しましょう。
また、無理にメッセージなどを詰め込みすぎるよりもシンプルな方が良い印象を与え、喜んでもらえる場合があります。
おしゃれでインスタ映えするノベルティ
ハイセンスでおしゃれなノベルティをもらうと、嬉しくてつい写真に撮って自慢したくなるでしょう。
インスタ映えするマグカップやいつもと違うバラの形のコンパクトミラー、おしゃれなサテン地の巾着袋やフォトジェニックなポーチなど、女性に喜ばれるアイテムを充実させることでSNSで拡散してもらえるかもしれません。
より宣伝効果を高めるために、「SNSでアップしたらどう見えるか」はノベルティの企画段階で検討ておきしましょう。
エコバッグなどの環境に配慮したノベルティ
女性が最近注目しているのは、おしゃれだけでなく環境にも配慮したノベルティです。レジ袋有料化などの影響から、これからますます注目度は高まっていくでしょう。
代表的なアイテムであるエコバッグは、シンプルで社名などを名入れできる面積も広いため、ノベルティ企画者のセンスの見せ所です。おしゃれでエコな配色とデザインを目指しましょう。ナチュラル志向の1色使いはもちろん、おしゃれなフルカラー印刷にも対応できます。
その他、オリジナルタンブラーやおしゃれなマイボトルなどもエコ意識の高い女性に喜ばれるアイテムです。
環境に配慮したノベルティは今後ますますおしゃれ好きな女性の中でも需要が高まっていくでしょう。
業界別に紹介!おしゃれなノベルティグッズ
お店のジャンル別におすすめのノベルティをご紹介しましょう。
雑貨店
女性はいくつになっても雑貨屋が好きです。雑貨屋さんなら何時間でも過ごす事ができると言う人も少なくありません。
雑貨屋の周年記念やリニューアルオープンなどの機会にノベルティを贈ってお店のファンを増やしましょう。
キャニスタージッパーバッグ
最近よく目にするようになったキャニスタージッパーバッグは、ノベルティにぴったりです。
キャニスターに入っているかのように見える保存袋は、食品や小物を収納することが多い女性にとって重宝されます。中に入れるだけでおしゃれに見えるので、プレゼントをあげる時にも使えます。
名入れをすることもできるので、雑貨屋のロゴやキャラクターをプリントすれば自然と雑貨屋の宣伝にもなります。見た目がおしゃれなので写真を撮ってSNSに載せてもらえる可能性もあります。
フラワーソープ
フラワーソープは見た目はお花そっくりの石鹸です。石鹸なので香りもあり、芳香剤としても使うことができます。
生花やブリザードフラワーは、長時間保存することができず、価格も高いですが、フラワーソープなら長い期間日持ちする上、比較的安いコストで準備できます。
部屋や玄関に飾ってインテリアとして使う、芳香剤として使う、お風呂で泡風呂として使う、と使い方は様々です。
お祝い事にはお花が付き物なので、お店の記念日などに合わせて、フラワーソープのノベルティをプレゼントすると粋です。常連客の人や購入者に日頃の感謝の気持ちが伝わるでしょう。
アパレル業界
トレンドのアイテムを多く取り扱う服屋さんならトレンドに合わせた柄や色のノベルティがおすすめです。
「◯円以上購入でノベルティプレゼント!」のキャンペーンを行うなど、購入金額に合わせてノベルティを特典としてプレゼントすると売り上げアップが期待できます。
名入れのバッグ
バッグはブランドのイメージが伝わりやすく、カラーバリエーションも豊富です。
ノベルティで特に使い勝手が良くて人気があるのがランチバッグです。お弁当を入れるだけでなく、ちょっとしたお出かけの際にも使えるので汎用性が高く、そのぶん持ち主以外の人にも目に留まるチャンスがあります。
使う人を選ばないシンプルなデザインがおすすめで、プライベートだけではなく、ビジネスシーンでも持つことが可能になります。
名入れのポーチ
ブランドロゴが描かれたポーチは、鞄の中の小物を収納しすっきりさせることができます。また近年では女性向けブランドだけでなく、男性向けブランドでもポーチがノベルティに選ばれるようになってきました。
男女問わずあったら便利なポーチは、外出時だけではなく部屋の収納にも使えるので何かと便利です。
美容系サロン
エステ、ネイル、美容室など、サロンの周年記念やリニューアルオープンのお祝いとしてノベルティをプレゼントするケースもあります。
サロンのロゴはスタイリッシュでおしゃれなものであることが欠かせません。お店のロゴがプリントや刺繍で名入りされたノベルティにするなら、名入れの仕方のセンスが問われるので、企画時にサンプルをしっかり確認しましょう。
コンパクトミラー
女性にとって必需品のミラーは、年齢を問わず喜ばれます。さらに美意識が上がり、いつもはカットとカラーだけのお客様も、トリートメントを頼まれるかもしれません。
ミラーは男性へのプレゼントとしてもおすすめです。男性が自分ではなかなか買わないので、プレゼントされたら愛用してもらえるでしょう。
名入れのミラーなら、使っているうちに愛着が湧き、サロンへの愛着もアップするでしょう。
コスメブラシ
女性なら誰でも気になるコスメブラシは、大きさ違いの筆がセットになっているものがおすすめです。
安くても肌触りの良いブラシが多く、ブラシを使ってメイクすればいつもよりきれいに仕上がります。
メイクする人なら毎日使うものなので、必需品として長く使ってもらえます。名入れをすればオリジナリティーも出て、目に入るたびにサロンのことを思い出してもらえます。
女性向けノベルティは小ロット生産で限定感を
ロットとは同じアイテムを生産する際の最小単位のことです。大ロット生産は一度に大量生産するということですが、女性向けノベルティなら一度に少数生産する小ロット生産がおすすめです
ノベルティを作るとなると、なるべくコストを抑えたいですよね。大ロットで多く発注すればその分1個あたりのコストは抑えられますが、女性向けにおしゃれ感あるノベルティを制作する場合はあまりおすすめできません。
ノベルティは期間を決めて配ることが多いので、一度に大量生産する必要はありません。むしろ大ロット生産してしまうと、余ってしまって処分しなければならない事態が発生するかもしれません。
また「限定〇個」のような制限があるほうが「欲しい」と思う女性は多いものです。
小ロット生産は一見割高に感じるかもしれませんが、在庫を抱えてしまってはせっかくのノベルティ企画が台無しです。
予算とのバランスを考えながら、自社に合ったやり方を検討しましょう。自社がノベルティ制作に慣れていない場合はノベルティ専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ
おしゃれなノベルティはお客様の購買意欲を上げ、お店の売り上げも上がるきっかけになります。
名入れができるアイテムは、店名をプリント・刺繍し、おしゃれに仕上げましょう。名入れをすることによって、自然とお店の宣伝となり、使われているうちにお店への愛着も湧いてきます。
女性の心理やノベルティを渡すのに効果的なタイミングを押さえた上で、自社のイメージに合うノベルティを作って販促PRにつなげましょう。