来店促進のためにノベルティ作成を行う事は一般的ですが、ノベルティの方向性に失敗すると、自社のイメージダウンにつながってしまい、逆効果になってしまう可能性も。
今回の記事では来店目的のオリジナルノベルティ企画を成功させるために押さえておきたい基本的な知識をご紹介します。お客様にとっても企業にとっても嬉しいノベルティとはどんなものか確認しましょう。
来店ノベルティの制作前に確認すること
来店ノベルティは、集客の戦略によって素材選びなどが変わってきます。まずは「ノベルティの狙いと方向性」を明確にしておく必要があります。
お店のイメージアップを狙う
ノベルティは「ただ配ればいい」というものではありません。ノベルティに適したアイテムにもさまざまな種類があり、何を選ぶかによってお客様の企業に対する印象は大きく変わります。
お店の名前が入ったノベルティが、デザイン性がなくてありきたりなものだったり、大きくて持ち帰るのが大変なものだったりすると、お客様にいい印象を持ってもらうことは難しく、お店のイメージダウンにつながることも考えられます。
反対に、デザイン性の高いもの、実用性の高いものなら受け取った時点で企業のイメージがアップするでしょう。
お店の業務内容に関連したノベルティを選べば、店名を覚えてもらえるだけでなくブランディングにもつながります。
集客のきっかけづくり
あらかじめノベルティの配布を告知しておくことで、ノベルティ目当てのお客様が来店されるでしょう。中には自社のことを全く知らないお客様もいらっしゃるので、来店してもらえるきっかけ作りが大切なのです。
そのためにはノベルティを渡して終わりではなく、自社の商品やサービスを知っていただけるよう、話を広げて次につなげるフォローも必要になります。
魅力的なノベルティはまず来店してもらえるきっかけを作り、自社のことを知ってもらう強力な集客ツールになるはずです。
来店ノベルティにはさらなる効果も!
ノベルティグッズを配布することで得られるメリットを整理しましょう。
覚えてもらい「また行こう」と思わせる
ノベルティグッズを贈ることで、客足の増加につなげられるメリットがあります。ノベルティグッズには店名や商品名サービスなどが記載されていることが多く、手もとにあれば目に入るたびに記憶が呼び起されます。
例えば、ボールペンやエコバックのように日常的に使用できて長く使えるアイテムをノベルティにすると、使うたびにふとその名前が目に入ります。名前が目に入る回数が多いほど店名を覚えてもらいやすくなるというわけです。
社名・店名が記憶に刷り込まれると、その人が再びサービスを受けたい思った時に毎日見ている名前が思い出されるでしょう。名前を覚えていればそこに行ってみようという気になります。
ただし、ノベルティグッズに社名・店名・ロゴなどを入れていないと記憶に残らないので、できるだけ名入れすることをおすすめします。
本人だけでなく周囲の人への宣伝にも
ノベルティグッズがなぜ宣伝に繋がるのかというと、ショップ名が入っているノベルティグッズをもらった人が持って歩くと周りの人の目にも付きやすくなるからです。
例えば、ショップの名前入りのポーチをオフィスで使用したとしましょう。オフィスで使用するたびに周りの人の目にも入ります。
同僚がそのポーチの名前を何度か見るたびに記憶に刷り込まれ、名前だけは覚えてしまうものです。さらに気になったらインターネットで検索して次の行動が期待できます。
このように、誰かが持っているノベルティグッズを周りの人も見ることで、お店の宣伝に繋がるのです。
ノベルティのアイテム選びのポイント
ノベルティグッズを制作するにあたり、アイテム選定にはいくつかのポイントがあります。何も気にせずに選ぶと宣伝に繋がらず、配る意味がなくなることもあるでしょう。
ノベルティを配布する際は、次のことを事前に明確にしておく必要があります。
- 配布の目的
- 配布する人
- 配布する場所
これらのイメージを鮮明にしておくことが来店ノベルティを選ぶ上で重要です。
高価なノベルティでなくても、受け取る側が必要とするタイミングで渡すことができれば店舗やスタッフの印象がよくなり、リピートへと結びつきます。
それでは、お客様のことを考えた上でいくつかの注意点をご紹介します。
お客様がもらって嬉しいものを考える
ノベルティグッズは使い勝手を考えて選ぶようにしましょう。お客様がどのようなものをもらうと喜ぶのか、日常的に使えるものはどれか、使いやすいものはどれなのかなど、使い勝手を考えるのが大事です。
使うのが難しいもの・出番が少ないものを渡すと、ノベルティグッズの本来の目的が失われてしまいます。宣伝効果もなく、記憶にも残りません。
逆に使いやすいものだと渡した側の気遣いを感じられるため、好印象を持ってもらえるでしょう。
配る店のオリジナリティが感じられるもの
たかがノベルティ1つと考えず、可能な限りオリジナリティにこだわりましょう。お客様の記憶に残りやすくイメージアップ効果を発揮するからです。
独創性のあるノベルティを作成すれば、それを見たお客様から「このお店はセンスのあるお店だ」と認識されるでしょう。
店内のレイアウトにこだわるのと同じようにノベルティにもこだわり、お店のセンスの良さをアピールするのに活用しましょう。
日常的に使いやすい実用品を選ぶ
日常的に使いやすいものがノベルティにおすすめです。使用する頻度が高ければ高いほど記憶に残りやすくなります。
例えば、文房具など仕事で使用するものや日用品など家で毎日使うものなど、使用頻度を考えた上で選びましょう。
季節感のあるノベルティもおすすめ
季節感のあるものだとさらに喜ばれることでしょう。夏ならうちわや保冷剤、冬なら繰り返し使えるカイロなどがおすすめです。
繰り返し使用できるものほどお店の名前を覚えてもらえる可能性は高まります。
喜ばれない来店ノベルティの特徴
お客様に喜ばれないベルティを配布しても意味がありません。その特徴として以下が挙げられます。
- どこか安っぽい、使ったらすぐに故障した
- そもそも使い道がない、使い方がわからない
- 持ち歩きしにくい(大きすぎる、重たいなど)
- 店名が大きく印刷されており、普段使いしにくい
- すでにたくさん持っている
無料配布するノベルティはお店側もコストをできるだけ抑えることを優先しがちですが、中途半端なノベルティをいくら配布しても実用性がなければお客様に喜ばれないでしょう。
あまりに安っぽいものだと受け取った人にすぐ捨てられてしまうかもしれません。
費用対効果は重要ではありますが、目的達成のためには実用性・デザイン性に妥協しすぎないノベルティ選びが重要なのです。
通年使えるおすすめノベルティ
高級タオルセット
高級タオルは「自分で買うほどではないけど、もらったら嬉しい」という方も多いのではないでしょうか。
吸水性や速乾性、肌ざわりなどの質にこだわった高級タオルセットをノベルティにすると、受け取った人に特別感を与えられます。
シックな色合いを選べば年齢問わず通年で渡すことができる万能のノベルティとなります。のし紙や個別包装に対応してくれる業者が多いので準備しやすいという利点もあります。
実用性とオシャレ感をあわせ持つコースター
冷えた飲み物をテーブルに置いた時、水滴が付くのが気になる方も多いのではないでしょうか。コースターがあれば水滴を吸収してくれるのでテーブルを濡らすことはありません。
コースターをノベルティにするメリットとして印刷のしやすさが挙げられます。フルカラーの名入れも可能で、カラー・色・素材にこだわってお店の個性をアピールしたいときにピッタリです。
自然派カフェやモダンなバーなど、雰囲気を重視するお店なら、お店のイメージやコンセプトを伝えるアイテムとして活用できるでしょう。
ラップ
生活必需品のラップはノベルティとして喜ばれる一品です。メッセージを入れることができるラップもあるため、毎日使うラップはお店のブランディングに繋がります。消費者の生活に有益なノベルティを選ぶ企業としてイメージアップにも繋がるでしょう。
業界別で使えるおすすめノベルティ
業種ごとに適したノベルティグッズをご紹介します。
美容関係でおすすめのノベルティ
美容院やエステなどの美容関係に適しているノベルティグッズには以下のようなものが挙げられます。
肌触りが良い「ミニタオル」
ミニタオルは日常的に使用できておすすめ。何度も使いたくなる肌触りの良さを特に意識して選びましょう。
例えば、柔らかいバルプ素材や肌に優しい綿100%など、使いやすい素材だと積極的に使用してもらえるでしょう。また、ミニタオルは職場や学校、外出時に持って行きやすいので常用してもらえる可能性の高さも見逃せません。
特に女性のお客様が多い美容業界においてはミニタオルを使う場面が多く、使用頻度も高いノベルティとなるでしょう。
オリジナルデザインの「ポーチ」
ポーチは女性が使うイメージが強いかもしれませんが、最近では男性が使えるシックなデザインも豊富です。デスク周り・旅行グッズなどの小物整理にポーチを使う男性は珍しくありません。
美容業界なら化粧品の収納などの需要がありますし、それ以外にもバッグの中の整理用など、身近なところで幅広い活用方法があるので宣伝効果も期待できます。
毎日使える「スタンドミラー」
スタンドミラーは手で持つ必要がないので両手が空き、毎日のお化粧や顔のお手入れ時に活躍します。
スタンドミラーは女性向けのグッズとして、美容業界では特に喜ばれるでしょう。
ちょっとしたお出かけにも便利「トートバッグ」
トートバッグはノベルティの定番であり、機能性がも使用頻度も高いアイテムです。お買い物のときや荷物が多いときのサブバッグとしてさまざまな場所で使ってもらえるでしょう。
一口にトートバッグと言っても制作の自由度が高いため、お店の個性を十分にPRできます。たとえば折りたたみ式・素材の厚さ・大小のサイズ・多彩なカラーなど、好きなようにデザインできる利点があります。
飲食関係でおすすめの来店ノベルティ
他店との差別化やリピーターの増加を目的とした飲食店におすすめのノベルティアイテムをご紹介します。
今話題のペーパーストロー
従来のストローに利用されている微細なプラスチックはリサイクルが難しく、環境汚染を引き起こす一因といわれています。地球環境の保護のためにも、多くの企業がプラスチックから紙に切りかえ始めました。
地球環境などに関心を持つ人が増えている今、ペーパーストローは印象のよいノベルティといえるでしょう。またエコだけでなく、パステルカラーなど可愛いデザインが施された種類も多く登場してきています。
自宅やカフェなどでマイストローとしても利用できる、嬉しいアイテムです。
オシャレなワインオープナー
長く使えるワインオープナーもおすすめです。持ち手の部分が木製だったり、可愛いデザインになっていたりと、素材や種類が豊富にあります。
一度きりではなく、長年使用できることも特徴で、ワイン好きの人なら老若男女問わずもらってうれしいノベルティグッズでしょう。
名入れも可能なものもあるので、オリジナリティを求めるなら検討してみる価値はあるでしょう。
快適設計のランチバッグ
ランチバッグとは、お弁当を傾けることなく入れられるように底が広くなったエコバッグのこと。ランチバックがあれば毎日のお弁当が持ち歩き中に傾く心配がありません。
ポケット面などに名入れできる仕様になっているものが多く、ショップ名やオリジナルのロゴを入れることが可能です。
注意点として、デザイン性が高くないものだと、そもそも毎日のお弁当用として使ってもらえないかもしれません。
可愛いフードクリップ
すぐにでも利用できるキッチングッズは飲食店で配布するノベルティにぴったりです。
特に、何本あっても場所を取らず、ちょっとしたときに役立つのがフードクリップです。フードクリップとは一度開封した食品を、袋のまま密封保存できるグッズで、お菓子など湿気に弱い食品を保存するにはとても便利です。
さらに、安く購入できることもノベルティ素材としておすすめのポイントです。
目につきやすいキッチンタイマー
キッチンタイマーは特に主婦など女性の方に配る場合におすすめのノベルティです。
カラフルなデザインが多く、名入れ印刷にも適しています。どんな方でも使いやすいシンプルなものから、目立つデザインのものまで種類は様々です。
裏面にマグネットが付いているタイプにすれば、冷蔵庫や換気扇など、至る所に取り付けることができます。毎日目につきやすいキッチンタイマーは実用性があって喜ばれると同時に、高い広告効果も期待できるノベルティなのです。
フィットネス業界におすすめの来店ノベルティ
フィットネス業界で来店ノベルティを贈るなら、健康増進やトレーニングなどで利用できるものが喜ばれるでしょう。
ジム内だけでなく自宅でも活用できる、来店ノベルティに適した品をご紹介します。
トレーニングチューブやなわとび
空き時間に自宅でも使えるトレーニング用チューブやなわとびがおすすめです。
これらのアイテムは持ち運びしやすくカラーのバリエーションも豊富で、フィットネス業界にぴったりのノベルティです。
さらに楽しんで運動ができるよう工夫されたアイテムだとなお効果的です。
たとえば、カウンター付きのものなど、努力の結果が目に見える仕様のものをプレゼントすれば、達成感も得やすく、「気が利いている」と喜ばれそうです。
首掛け式の電動ファン
充電できて繰り返し利用できる首掛け式の電動ファンもノベルティにおすすめです。
自ら手で持つ必要のない首掛け式電動ファンはジムや自宅でのトレーニング中でも両手が使えることから重宝します。
また、フィットネス関係以外でも、野外フェス、スポーツ観戦など、幅広いシーンで活用できます。
ドリンクボトル
洗えば何度でも再利用できるドリンクボトルもフィットネスジムのノベルティに人気のアイテムです。
水分補給はもちろんのこと、栄養ドリンクやプロテインを入れるのにもいいでしょう。
印刷面が広いこともポイントで、オリジナリティの高いデザインでインパクトのあるノベルティを作りたいときに向いています。
まとめ
ノベルティで大切なのはお店のブランディングとイメージアップです。
たとえ定番のアイテムでも、付加価値があってお店の個性がさりげなく光るものを贈れば、お店の印象がより良くなることでしょう。
「センスが良い」「使い勝手までよく考えている」など、お客様に良いイメージを持っていただけるノベルティを作成し、集客・自社のイメージアップにつなげましょう。