この記事では、企業説明会で就活生向けのノベルティを配布するメリットや、企業のPR効果を高める方法、就活生が欲しいと思っているノベルティの具体例など、幅広い情報をご紹介していきます。
就活生に対し、自社の製品を配布する会社もありますが、最近は各社でオリジナルノベルティを作成し、配布するケースが増えています。
就活生向けノベルティの企画が上手くいけば、自社のイメージアップや採用の成功にもつながります。採用担当者様は今回ご紹介する情報をぜひ参考にしてください。
企業説明会でノベルティを配る意味
まずは、企業が説明会などでノベルティを配布する意味やメリットについて簡単に確認しておきましょう。
企業の名前を覚えてもらうためだけ?
基本的にノベルティには企業の名前やロゴを入れて配ります。これには自社の名前を覚えてもらう意図がありますが、それだけではありません。
ノベルティを配るのは、自社の良いところやアピールポイントを就活生に伝え、良いイメージを持ってもらうためです。
つまり、会社それぞれの伝えたいアピールポイントを表現しながらも就活生に喜んでもらえるノベルティを配布することで、会社の印象をより強めながらイメージアップも図れるのです。
就活ノベルティに対する就活生の本音
会社説明会などで配布されるノベルティについて、就活生はどのような感想を持っているのでしょうか?
もらって嬉しいもの、困るものはどのようなものかを確認しておきましょう。
「かさばらないもの」が基本
就活生に説明会で配るノベルティは、かさばらないことを第一に考えましょう。
会社説明会が集中する時期、就活生は何社も回るのが当たり前のため、かさばるものをもらっては荷物になって困ります。
また、多くの会社が一堂に集まる合同説明会でも、たくさんの企業からノベルティをもらうことになるので、大きなノベルティは受け取ってもらえない可能性があります。
基本的に就活生に渡すノベルティはかさばらずカバンに入りやすいもの、軽いものが喜ばれるでしょう。
すぐに使える文具類やクリアファイルは、就活生へのノベルティとして定番ともいえます。
また、第一印象が大切な就活生にとって、身だしなみグッズも嬉しいノベルティです。たとえば携帯用の洋服ブラシならスーツのホコリを取るなどすぐに使えるので、実用性からも重宝されて何度も使ってもらえるでしょう。
就活生がもらって困るノベルティ
もらって嬉しいものとは反対に、大きくてかさばるものや重くて持ち運びにくいものは就活生にとって迷惑になるだけです。
また、企業のロゴが入っているノベルティは就活生にとって励みになるものの、ロゴが大きすぎると他の企業の説明会や面接には持っていくのがはばかられ、普段も使いにくいでしょう。
もらうと困るノベルティは逆効果で、配布してもかえって企業イメージを下げてしまうこともあるので注意したいポイントです。
効果的な企業PRになるノベルティ
企業アピールが効果的にできるノベルティを作るには、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。
企業イメージに沿うものにする
ノベルティでも自社のアピールしたい部分がしっかりと伝わるものを配布するのがポイントです。
文具類は実用的で無難なアイテムですが、多くの会社が配布します。いくつも同じアイテムをもらったら、会社の印象は残らないでしょう。
飲料会社やお菓子メーカーなどでは、自社の製品をノベルティ化したものを配布する会社も珍しくありません。また、化粧品メーカーでは試供品を配ることもあります。
アパレルメーカーであれば主力製品の繊維で作ったポーチ、IT企業であればUSBメモリーなど、企業の製品やイメージに沿った印象的なノベルティにするのが基本です。
まずは欲しい人材のイメージを明確に
ノベルティ制作をするなら費用対効果を冷静に考えながら、最大限のPR効果を狙いたいところです。予算の範囲内でどれだけ効果的なノベルティが作れるか、事前の計画と見極めが大切です。
コスト面だけ考えて安いノベルティをたくさん作っても、会社の存在感や社風をアピールできなければ意味がありません。
自社が目指す方向性や、入社して欲しい人材がどのような志向を持った人物なのかを担当者レベルで明確にイメージしておくことがノベルティ制作の第一歩です。
そこで見えてきた人物像や、アピールしたい自社の魅力を踏まえた上で、できるだけ安くノベルティを制作する方法を探しましょう。
たとえば新しいチャレンジを好む学生を採用したい場合は、大人しくて無難なイメージのノベルティを渡しても、彼らの心をつかむことはできないでしょう。
ノベルティ制作の担当者であっても、採用担当者と同じ視点を持てるかどうかで、作るノベルティが変わってくるかもしれません。
就活生にとって使いやすいものにする
ノベルティが就活生にとって使いやすいものだと会社の気配りが感じられ、イメージアップにつながります。
就活の際に活躍するスマホの関連商品などはありがたいノベルティです。モバイルバッテリーなどはすぐ使えるため、特に喜ばれるに違いありません。バッグ類も増えていく書類を収納できるため、すぐに役立ててもらえます。
就活生がもらって嬉しいノベルティ
就活生がもらって嬉しいおすすめノベルティの具体例をご紹介します。
クリアファイル
就活中に各企業の説明会で配布されるプリント類が溢れてしまい、整理がつかずに困る学生は多いでしょう。これら書類を整理するのにクリアファイルはありがたいノベルティです。
ノベルティ素材として見ると、クリアファイルはデザインがしやすく、オリジナルのデザインを施して他社と差別化できるというメリットもあります。そのため、多くの会社が配布しているアイテムです。
クリアファイルは多くの企業が配布するので、学生の手元に長く残してもらってPR効果を発揮させるにはちょっとした一工夫が必要です。
具体的なアイデアとして、ポケットがついていたり、中で仕切りが分かれているタイプなど、プラスアルファのあるものをおすすめします。
クリアファイルは印刷できる面が広いのでアピールに使いやすい一方、企業名を大きくしすぎると敬遠されがちです。ロゴをさりげなく入れてセンスの良いおしゃれなデザインにすれば気に入られやすく、イメージアップも図れます。
軽食・お菓子
就活中はいくつもの企業を1日で回ることもあるため、ゆっくりと食事が摂れないこともあります。そのため、ノベルティで軽食やお菓子を配布してもらえるのは嬉しく、印象に残るでしょう。
食べ物はすぐになくなってしまいPR効果は短いものですが、誰もが喜ぶノベルティであることは大きなメリットです。企業のイメージアップには高い効果が期待できるでしょう。
トートバッグ
荷物が増えがちな就活中に嬉しいノベルティの筆頭が、トートバッグです。各会社からもらう資料など持って帰るものは多くなるため、サブバッグとして使えるトートバッグがあれば便利に活用できます。
ただし、長く活用してもらうためには、自社のロゴなどを大きく入れない配慮が必要です。派手すぎないおしゃれなデザインや、シンプルで使いやすい雰囲気のものがよいでしょう。
企業のロゴはタグに付けるか、小さめにプリントするのがおすすめです。A4の資料などをもらって帰ることが多いため、A4サイズを入れるのにちょうどよいサイズにするとより気配りが感じられます。
付箋
付箋も就活生に喜ばれるアイテムです。就活中はスケジューリングが大切なので、手帳を整理するにも付箋は役に立ちます。パッケージに社名が入っていてもそれほど使いづらさを感じません。
小さくて手配りやすく、場所もあまり取らないので、合同説明会の会場に運んで大勢の就活生に配布するノベルティとして使いやすいでしょう。
注意点としては、普通の付箋だと印象が薄くなってしまうことです。そこで、趣向を凝らした付箋にしてインパクトを高めましょう。
メモとセットになったブック型や、再生紙を使ったエコ付箋、付箋とセットになったスマホスタンドなど、他社とは違うものを考えてみるとよいでしょう。
携帯エチケットセット
折りたたみ式コップと携帯歯ブラシをひとつにまとめたエチケットセットは、意外性のあるノベルティです。文房具ばかりもらってきた就活生にとっては新鮮で、実用性もあるため喜ばれるでしょう。
携帯用のクリアポーチがついているためそのままバッグに入れ、いつも持ち歩けます。会社の気配りが感じられるアイテムです。
スタンドポーチ
ペンケースや化粧ポーチなどマルチに使えるポーチです。
ポーチが自立するため、机の上ではペンケースになり、学生には嬉しいアイテムといえるでしょう。中の物が出し入れしやすく、長く使ってもらえます。
印刷できるスペースが大きく、オリジナルのデザインを施しやすいのもメリットです。
USBメモリー
ノベルティ制作に予算をかけられる場合は、長く使ってもらえるUSBメモリーもおすすめです。
カード型やスティック型、ストラップ型、リストバンド型などさまざまな種類から選べ、会社のオリジナリティを出しやすいアイテムです。
朱肉
就活生には必需品の朱肉は、就職してからも役立ちます。金融機関など、就職後も朱肉を使う会社には特におすすめのノベルティです。
おしゃれなデザインにこだわれば、他社ではあまり配布しないユニークで実用性のあるノベルティとしてインパクトを与えられるでしょう。
バッグハンガー
テーブルに掛けてバッグハンガーになるキーホルダーは、就活生にとって実用的なアイテムです。
カバンの置き場に困ったとき、即席の吊り下げフックになります。床にバッグを置かなくてすみ、狭い店内も快適に過ごせるのがメリットです。
キーホルダーとしてカバンに付けて持ち歩けるので、長く愛用してもらえるでしょう。
コンパクトスティックファン
ポーチやペンケースに収納できるコンパクトな電池式の携帯扇風機です。小さくて軽いので邪魔にならず、暑いときにいつでもクールダウンできます。
ややコストは高めですが、インパクトが高いノベルティです。会社回りで緊張の汗もかいている就活生にとって、ホッと一息つけるアイテムになるでしょう。
特におすすめ「汗拭きシート」
就活生向けノベルティの中でも特におすすめのアイテムは汗拭きシートです。会社説明会の時期は3月から5月で、汗ばんでくる季節です。ノベルティに汗拭きシートをもらえると学生は助かるでしょう。
低コストで作れる上に受け取った人には喜ばれるため、予算が少ないときやノベルティ選びに迷ったときに最適です。
「気の利く企業」と好印象を与える
会社説明会を何社も回る就活生は、慣れないスーツを着ているせいもあり汗をかきやすくなります。汗拭きシートがあれば、次の会社に行く前にスッキリすることができるでしょう。
汗拭きシートを受け取った就活生は、タイミングの良いノベルティとして「気の利く企業」と好印象を持つに違いありません。
汗をかきやすい男性はもちろん、汗の匂いを気にする女性にも喜ばれます。
PR効果もある程度長い
ノベルティがPR効果を発揮するためには、できるだけ長く使ってもらうことが大切です。汗拭きシートは消耗品ですが、使い切るまでにはある程度時間がかかります。食べ物のようにすぐなくなってしまうものではありません。
中身がなくなるまでの間パッケージの社名やロゴを目にするため、PR効果が続きます。
ノベルティとして汗拭きシートを作成するポイント
ノベルティとして汗拭きシートを配布する場合も、一工夫することで印象を強くすることができます。制作時に注意したいポイントを3つ紹介しましょう。
万人受けする香りを選ぶ
汗拭きシートには無香料と香り付きのものがあります。就活生を対象に男女関係なく配布する場合は「無香料」の汗拭きシートを選びましょう。
ほかにも「ローズ」「石けん」「フローラル」「シトラス」などさまざまな香りがありますが、いくつか揃えて好みのものを選んでもらうという方法もあります。
機能付きの汗拭きシートもおすすめ
ただの汗拭きシートではなく、「さらさらパウダー入り」や「デオドラント効果」などの機能がついた汗拭きシートもおすすめです。より印象が強くなるでしょう。さらさらパウダーが配合されている汗拭きシートは拭いた瞬間から肌がサラッとした状態になり、窮屈なスーツを着ている就活生にはありがたいものです。
「銀イオン配合」など汗の臭いを抑えるデオドラント効果は、次の面接を控える就活生には助かります。細やかな心遣いが感じられ、企業イメージが高くなるに違いありません。
番外編:東京ビッグサイトの就活イベントならノベルティが必須
日本最大級の大きさを誇るコンベンション施設・東京ビッグサイトでは、大規模な合同説明会が開催されます。優秀な人材を採用したい企業ならぜひエントリーしたいイベントといえるでしょう。
たくさんの企業がエントリーする東京ビッグサイトの採用活動では、他社と差別化するノベルティの配布がより効果的です。
東京ビックサイトでおすすめのノベルティ
東京ビックサイトなど大規模な合同説明会でたくさんの就活生に配布するには、単価の安いノベルティを選ぶことになるでしょう。コストは安くても粗品にならないノベルティ選びが必要になります。
おすすめのノベルティを紹介しましょう。
エマージェンシーライトペン
ライト、ボールペン、ホイッスルという3つの機能が一つになったエマージェンシーライトペンは単価が100円以下と安いながらも、もらうと嬉しいノベルティです。安全意識の高い企業として、良い印象を持たれるでしょう。
モバイルリングホルダー
大切なスマホの落下防止に役立つ便利なアイテムです。就活中はスマホの操作も忙しい就活生にとってありがたく、すぐその場で使えます。スタンドにもなる便利なタイプなら長く使ってもらえるでしょう。
クリップスケール
ブックマーカーやクリップとして使え、目盛が付いてスケールの機能もある便利な文具です。大きめのクリップで、教科書の固定や大事なページの目印にするなど勉強中に役立ちます。
ありふれたノベルティではないため就活生の興味を引き、実用的で長く使ってもらえるはずです。
ハンドタオル
大きな会場の説明会は熱気にあふれ、汗をかきやすいもの。前の項目では汗拭きシートを紹介しましたが、できるだけ長く使ってもらえるノベルティにこだわりたい場合はハンドタオルもおすすめです。
マイクロファイバー素材など吸水性の高いタオルなら、すぐに汗を拭き取れます。若者向きのカラフルなデザインにすれば、末長く使ってもらえるでしょう。
リラックスツボ押し
文具類が多く配布されるなかで、ツボ押しは意表をつくユニークなノベルティです。
面接などに緊張して体が硬くなっている就活生には、ホッとする贈り物になるに違いありません。
就活で疲れている学生を応援する温かみのある企業として、印象に残ること間違いなしです。
まとめ
就活生に喜ばれ企業イメージもアップするノベルティを作るには、使いやすさや持ち歩のしやすさを基準に素材を選ぶと失敗を避けられます。
就活生が日常的に使いやすい文具類をはじめ、大荷物をまとめるトートバッグや小腹を満たす軽食など、就活中にありがたいものを配布するのが企業のイメージを高めるポイントです。
文房具やバッグなど他社も配布するノベルティの場合は、差別化や長く使ってもらうためにデザイン性を高める必要があります。使いにくい派手なデザインや大きなロゴは避けて、使いやすさを考えて作成してみてください。
就活生に喜ばれるノベルティで企業イメージを高め、採用活動を成功させましょう!